サプリや注射はもう不要?
コラーゲンは自分で生み出す時代に

コラーゲン ピックアップ 線維芽細胞
コラーゲン

肌のエイジングケアに効果があるといわれる「コラーゲン」。肌にハリと弾力を与え、みずみずしい肌を保つ役割を担っています。ヒアルロン酸やエラスチンと並んで“肌の三大美容成分”と呼ばれ、多くの化粧品や健康食品に配合されています。

加齢などでコラーゲンが体内から減少すると、肌の弾力が衰えてシワやたるみなどが現れます。このシワを埋めるために、美容クリニックなどでは直接肌に注入する「コラーゲン注射」が行われています。

このように、今までは減少したコラーゲンの“外から補う”ケアが主流でしたが、近年“中から増やす”治療が新しく登場し、注目を集めています。驚きの治療のカギを握るのが、人間の体内にある「線維芽細胞」と呼ばれる細胞の一種。どのような働きでコラーゲンを増やすのか、わかりやすく紹介します。

そもそもコラーゲンとは?

コラーゲンは炭水化物・脂質とともに人体を構成する三大成分であるタンパク質の一種です。人間の体内で日々生み出されており、肌以外にも骨や軟骨、角膜や血管など、全身のあらゆる部分に存在しています。人体の全タンパク質の約30%はコラーゲンで、そのうち約70%は皮膚に存在しているといわれています。コラーゲン分子はアミノ酸でできた鎖が3本らせん状に合わさった「3重らせん構造」をしており、真皮層に存在して肌の弾力性と強度を高める役割を担っています。

 

コラーゲンはどこで生み出されるの?

このコラーゲンは、皮膚の真皮層のなかに存在する「線維芽細胞」からつくられます。「線維芽細胞」かは、今話題の再生医療に関わる「幹細胞」の一種である「真皮幹細胞」が分裂する際に同時につくられます。この「線維芽細胞」はそのまま真皮内に存在しつづけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生成する働きをします。つまり肌の三大美容成分のお母さんとも言える細胞ですね。

年齢を重ねることで「線維芽細胞」の働きはだんだんと低下し、生成量が減少していきます。そのため肌の弾力が失われ、ハリが衰えてシワができるのです。

 

化粧品にサプリメント、注射のメリットは?

体内から減少していくコラーゲンを補うために、いろいろな方法が行われています。肌に塗るコラーゲン配合化粧品、体内摂取するコラーゲン配合サプリメント、肌に注射で直接注入するコラーゲン注射…。さまざまな補給方法がありますが、実際に効果は期待できるのでしょうか?

【1】化粧品

エイジングケア成分として人気の高いコラーゲン。化粧水や美容液、美容クリームまであらゆるスキンケアアイテムに配合されています。

実はコラーゲン分子は巨大なため、そのままでは肌に浸透しません。そこで各化粧品メーカーなどが、コラーゲンの分子量を小さくしたり、リポソームというナノサイズのカプセルに閉じ込める技術を用いて、なんとか「肌の奥」まで浸透させようと試みています。

この「肌の奥」というのが、表皮の中の一番上にある厚さ平均がわずか0.02ミリの「角質層」の下を指します。つまり、どんなに技術を駆使しても、コラーゲンが届くのはせいぜい食品用ラップ程度の非常に薄い膜まで。体内コラーゲンが存在する真皮層まではとうてい届きません。

【2】サプリメントや健康食品

コラーゲンを経口摂取して美容効果を謳うサプリメントや美容ドリンク、健康食品などがあまた存在します。肌に塗るより体内から摂取したほうが、より肌に効果的なイメージがありますが、これもそれほど期待はできません。

コラーゲンは先述のようにタンパク質の一種です。例えばタンパク質が豊富な牛肉と同じように、食べると胃で分解されてアミノ酸という栄養素になり、腸から吸収されます。アミノ酸として吸収された栄養素は、体内でそれぞれ必要とされるところまで運ばれて使われます。摂取したコラーゲン食品やサプリメントが、優先的に顔の肌にだけ集まることは決してありません。他のタンパク質を含む食品と同じように吸収・分解・有用されるため、顔にまで届くのはほんの一部だと考えられます。

【3】コラーゲン注射

それならば、いっそ真皮層に直接コラーゲンを入れてみるのはどうでしょうか? それが美容クリニックなどで行われている「コラーゲン注射」です。コラーゲンが不足してシワやたるみなどの凹んだ部分に直接注入できるため、注入直後はハリのあるふっくらとした肌に近づきます。

注入直後には効果を感じることができますが、もともと体内に存在する物質のため徐々に吸収されていくというデメリットがあります。個人差はあるものの、持続期間は約3ヶ月〜6ヶ月程度で、効果の持続を望む場合は繰り返し注入する必要があります。

 

このように外部からコラーゲンを補う方法では、医療行為においてのみ肌に与える変化が確認できますが、それも長期間続くわけではありません。

そこで、外部からコラーゲンを補うのではなく、体内で自らコラーゲンを増やそうという治療に注目が集まっています。

「再生美容」でコラーゲンを自分で増やす!

再生医療を応用した「再生美容」

「再生美容」とは、もともと人間が持っている再生能力を美容医療の分野で応用し、コンプレックスの解消やQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)に役立てよういう医療を指します。

今までの美容医療と異なるのは、その治療内容です。人間が体内にもっている物質を取り出して成分抽出や増殖などの加工をほどこし、ふたたび体内に戻して、症状の改善を目指します。

分野は異なりますが、最近では右肘を痛めたある日本人メジャーリーガーが行った治療が同じ考え方の再生医療です。彼の血液から血小板を高濃度に含んだPRP(多血小板血漿)を抽出し、患部にふたたび注入し、怪我した組織の修復の促進を期待する「PRP療法」が行われました。現在、スポーツの分野では体の負担が少ない治療方法として注目されています。

PRPを使用した肌のエイジングケアはこちら

コラーゲン増殖の鍵は、自分の「線維芽細胞」

上記と同じように、働きの弱った「線維芽細胞」を再生して老化した肌の改善を目指すのが「線維芽細胞療法」です。肌内部でコラーゲンなどを産生する「線維芽細胞」は、加齢によって減少して働きが弱くなり、シワやたるみなどの老化現象が引き起こされます。この「線維芽細胞」を大量に移植することで、肌細胞の増殖や分化が促され、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が活発になります。その結果、肌の若返りが期待されるのです。

「線維芽細胞」治療とは

それでは、その「再生美容」では実際にどんな治療を行っているのかを説明します。

最初に患者さまの耳の裏から、米粒大の皮膚を採取します。培養に使用するため、同時に血液も採取します。この皮膚と血液は専門の事業者へと送られ、「線維芽細胞」を抽出して約10,000倍に増殖培養されます。その後、増殖培養された「線維芽細胞」をふたたびご自身の肌の真皮層に移植して完了です。移植の回数は、細胞の定着をより良くする目的で複数回行われます。

「コラーゲン注射」とは異なり、注入直後は特に変化はありませんが、移植された「線維芽細胞」は、2週間から1ヶ月かけて徐々にコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促進して増加させます。異物でないため、数ヶ月で体内に吸収される心配もありません。

線維芽細胞を使用した治療はこちら

「再生医療」は認可されたクリニックで受けましょう

この「再生美容」は、どこで受けられるというわけではありません。

新しい医療技術の行使にはリスクが伴うため、「再生美容」のベースとなる「再生医療」について、日本では以下のように厳しい基準が定められています。

治療を行うには厚生労働省の認可が必要です

再生医療を行う美容クリニックは、厚生労働省が認可した特定認定再生医療委員会に「再生医療等提供計画」を提出し、基準に適合しているかどうかの審査を受けなければなりません。認可が下りた美容クリニックには計画番号が授与され、再生医療施設として認められます。

なかには無認可で肌再生医療を行うクリニックもあり、治療を受ける前にそのクリニックのホームページなどで、認可されているかどうかを確認することが重要です。

ナチュラルハーモニークリニック表参道は認可クリニックです

ナチュラルハーモニークリニック表参道では、「再生美容」として「線維芽細胞」を用いたエイジングケア治療をおこなっています。「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を遵守し、再生医療第2種と再生医療第3種の提供計画書が受理されています。

※線維芽細胞

自家培養真皮線維芽細胞移植術(再生医療第2種):計画番号 PB3170025

線維芽細胞を使用した治療はこちら

医療の進化で、コラーゲンは外から補うのではなく、自分で生み出す時代になりました。今までのケアでシワの改善効果に疑問を感じていた方は、より自然な「再生美容」も検討してみてはいかがでしょうか。

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