全国の16~69歳の男女2,241人を対象に、「生活健康基礎調査」の健康食品やサプリメントを利用したことがあるか調査したところ、30歳代以上の3割以上が健康食品・サプリメントを利用している結果が。特に、10年前に比べ60歳代が45%も利用者が増加している傾向にあるようです。(※1)
※1)生活健康基礎調査[サンプル郵送調査:京浜・京阪神在住の16〜69歳男女個人 2,241名対象]調査期間:2017年4月12日〜4月28日 調査主体:株式会社アンテリオ コンシューマーヘルスケア事業部
国内外のサプリメント事情に迫る!
もはや、健康食品やサプリメントが美容や健康に欠かせない位置を占めている現在、コンビニでも手軽に手に入る程多くの種類が出回っています。本場アメリカでは、国民の50%がサプリメントを摂取していると言われています。
そして、サプリメント業界もいよいよ「線維芽細胞」にアプローチする製品が出始めるなど、目的も多様化しているようです。
まずは、国内外のサプリメント事情をザックリ探ってみましょう。
日本のサプリメント事情
【定義】
日本のサプリメントは、厚生労働省の食品衛生法により規制されています。
医薬品だと厳重な審査とエビデンスが要求されるのですが、サプリメントは未承認医薬品の扱いで「栄養補助食品」にあたる。
【健康食品と医薬品】
厚生労働省:多様な健康食品資料参照
【環境と意識】
未承認医薬品なので、GMPの厳しい「適正製造規範」が義務づけられておらず(※2)、全成分が表記がされていないものがほとんどのようです。あくまでも栄養補助のサプリメントは、品質表記や規格はメーカーによってさまざまです。
とは言え、品質管理がチェックできるGMP基準は、サプリメントを選ぶ時には役立つ部分でもある。
アメリカのサプリメント事情
【定義】
公的機関のFDA(アメリカ食品医薬局)によって、厳しく審査されている。
DSHEA法(米・栄養補助食品教育法)も確立されており、食品と医薬品の中間に位置付けられている。また、GMP基準によって厳しくチェックされ、クリアしたサプリメントだけが店頭に並び、品質が保証されている。
【環境と意識】
アメリカでは日本と違い国が医療費を負担する制度がなく、病気になった時は高額な医療費を払わなければならない背景があります。そのため、日頃から健康維持への感心が高くサプリメントなどを積極的に取ることは日常の一部になっているようです。実際、健康維持や病気予防にお金をかけるほうが、病院にかかるより安いと言われています。
サプリメント市場の需要が高く、種類・効果・価格などのバリエーションも豊富に揃っている。
一般的に予防医学も発達していて、サプリメント専門医まで存在しています。
さらに細分化する「サプリメント開発」
今や、化粧品メーカーや健康食品メーカーの「化粧品」「美容・健康食品」の両事業への参入が相次いでいる。
化粧品メーカーは美容・健康食品を開発し、一方で美容・健康食品メーカーも化粧品開発を積極的に行うのは、高齢社会の「健康志向」と「美容・アンチエイジング志向」の高まりが背景にあるようだ。
からだの内と外からの美容の考え方、個々のライフスタイルに適したサプリメントなど、どのような開発が進んでいるのか調べてみました。
【線維芽細胞を増やす・サプリメント】
化粧品同様、時代の先端でもある真皮の「線維芽細胞」へアプローチするサプリメントが続々登場しいている。
からだの内側から、ビタミンA・プラセンタ・コラーゲンペプチド・ビタミンCなどや、活性酸素を除去する抗酸化作用のある成分摂取で、若々しい肌をキープするのに欠かせない線維芽細胞にアプローチするサプリメントを各社が開発している。
【スポーツサプリメント/ボディメイクフード】
2020年の東京オリンピックを前にして、学生・スポーツ選手をはじめ、中高年齢層など、身体づくりや健康のためのサプリメントに着目。筋力維持・増強や引き締まった身体づくり、疲労の軽減・回復といった目的で、プロテインとアミノ酸のサプリメントが中心か。
また、美しいからだを保つために、トレーニングの他に、ジム監修のトレーニングフードや、ダイエットフードを栄養士とトレーナーによって、個人に合わせたカロリーとホルモン対策を提案している。
【貼るサプリメント】
美容はもちろん、ダイエット、健康目的の栄養補給など、多種類のパッチ型皮膚吸収サプリメント。貼るだけなので、水を飲む必要もなく、携帯に便利など、必要に応じて多種類のサプリが利用可能のようです。
ちなみに、メーカーは「貼るコスメ」として発売している。
【未来の若返りサプリメント研究】
老化に伴う脳や身体、臓器の衰えを修復する効果があると言われる「NMN(※3)」という成分が、NHKスペシャルでも紹介され「若返りの薬」としてさまざまな分野で注目を集めているようだ。
NMNは、「長寿」に関係する「サーチュイン遺伝子」を活性化させる働きがあると言われ、
からだが飢餓状態になると増える性質があり、体内を活性化させるのに必要な補酵素の量産を促進させるというもの。
まだマウスでの実験段階ですが、60歳が20歳代の細胞に若返る?!と噂されている。
早くも、NMN配合のサプリメントが、製薬会社から発売されているようですが、その価格は60カプセルで210,000円と高額。
※2)「適正製造基準」Good Manufacturing Practiceの略。アメリカ食品医薬品局が、1938年に連邦食品・医薬品・化粧品法に基づいて定めた医薬品等の製造品質管理基準。各国がこれに準じ日本では、厚生労働大臣が定めた品質管理基準にあたる。
※3)NMNとは、ビタミンB3群の中に含まれる「βニコチンアミド・モノヌクレオチド」という補酵素。
ビタミンB3からつくられる物質で、わたしたちが身体の機能を保つのに必要なNADという物質に変換されます。
NMNは、身体能力を全体的に高めて機能を補正する性質がある。
サプリメントの注意点?!
サプリメントは、コンビニやスーパーで手軽に手に入ります。
サプリ(以下、サプリ表示)は、12種類のビタミンと5種類のミネラルのいずれかが一定量含まれていれば、厚生労働省に届け出をすることなく「栄養補助食品」と表示することができるからです。
そこで、注意しなければならないのは、サプリは使い方を間違うと、副作用や体に害を及ぼすことも報告されています。(※4)
副作用チェック
1. ビタミンAの過剰摂取→頭痛や肝障害・骨が脆くなる副作用
2. ビタミンK→血栓予防の薬(ワーファリン)の血中濃度を低下させ効果を弱める
3.ハーブ(セントジョーンズワート)→様々な薬(抗うつ薬・麻酔薬・避妊ピルなど)の代謝を早め、薬の効果を弱めてしまう
4. ビタミンC・E→ある種の抗がん剤の効果を弱めてしまう可能性がある
5. 医薬品でありながらサプリメントに使用されている成分には注意が必要(コンドロイチン硫酸・カテキン・トリプトファンなど)
6. 妊娠中や授乳中、子供のサプリメント摂取は、使用に注意が必要
サプリメントの使いかた
【最低でも1ヶ月以上の継続が必要】
サプリメントは日々の食生活で摂取できない栄養素や、失われがちな栄養素を補い、体質そのものを底上げする目的で使用されるので、1ヶ月から3ヶ月くらいの継続が必要になり体調をチェックしてみる。基本は、様子をみながらの継続使用。
【カプセルによって違いはあるの?】
カプセルは形態や成分によって分類できます。一般的に分類すると「ハードカプセル」と「ソフトカプセル」があります。「成分」にはハードゼラチンや、植物由来のHPMCなどがあります。
カプセルの成分によって吸収されやいタイプや、中身を腸まで届けるまで溶けにくいタイプなどがあります。
【過剰摂取は肝臓の負担になる?】
食事から摂取する栄養素とは違い、薬やサプリのように特定の成分だけを凝縮したものは、栄養を分解する肝臓に負担をかける可能性があるようです。
やはり、栄養は食事から摂ることが基本になり、サプリメントは栄養を「補助」するもの。
野菜が嫌いだからとサプリメントで不足を補う?にはならないということです。
【購入時の注意!】
海外サプリメントは、先にも触れましたが医薬品と同等の扱いなので、成分含有量が多いものや、種類、価格帯も手頃なものが多くあります。日本製のサプリメントの栄養補助食品は飲みやすいように設計されている他、摂取回数や摂取目安量も十分に考慮されています。いずれも、購入時に良く確認してから選ぶ必要があります。
線維芽細胞を直接利用はできないにしても、サプリメントで線維芽細胞を活性化させることができるのだろうか?
やはり、毎日の継続が必須となるはずで、時間と、規則正しい食生活、適度な運動、充分な睡眠、などの上に成り立つ効果に留まるのだろうか?
そこで、今注目の減ってしまう「線維芽細胞」をダイレクトに増やす方法を紹介します。
※4)「健康食品を利用する歳の注意すべきポイント」平成29年12月13日 /基調講演の記録_国立研究開発法人医薬基盤・健康栄養研究所 国立健康・栄養研究所食品保健機能研究部 梅垣敬三
自分の線維芽細胞を注入する「肌再生医療」
年齢と共に減少する「線維芽細胞」を増やすことで、弾力を失った肌やシワ、たるみを内側からハリと弾力が蘇りふっくらと若々しい肌でいられる治療。
自分の細胞を使用することで副作用やアレルギーの心配がない、現在注目されている再生医療「線維芽細胞注入」のお話です。
線維芽細胞注入とは?
「線維芽細胞注入」は、自分の耳の後の皮膚をわずかに採取し、そこから10,000倍の線維芽細胞を培養し、気になるシワやたるみに注入して改善できる根本からの治療になります。さらに、活性化された肌に2〜3年ごとの細胞移植をプラスしていくことで、ごく自然な若々しい肌が維持できると言われています。
また、線維芽細胞は長期間にわたって保存することが可能なので、シワやたるみが目立ちはじめたら、いつでも若い時の細胞で老化をくい止めることが期待できます。
そして、美容に従事している医師や美容マニアの間で、エイジングケアの切り札として最も注目を集めている肌再生医療です。
線維芽細胞を使用した治療はこちら →https://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#fibroblasts
線維芽細胞を増やすアプローチ
栄養補助食品と美容医療のカテゴリーがまったく違い比較は難しいのですが、線維芽細胞を増やしてからだの内側からアプローチする目的の、サプリメントと、線維芽細胞注入法の2つのエイジングケアの特長を簡単にまとめてみました。
再生医療でトータル美容を叶える「再生美容」
ナチュラルハーモニークリニックでは、再生医療を主軸に今まで培ってきた美容医療との組み合せにより、お悩みの顔・頭皮・身体への美容と健康ケアを行うトータルウエルネスを目指す「再生美容」を行っています。
肌再生医療として、再生医療第2種と再生医療第3種の認可を取得し、「線維芽細胞」と「PRP」を用いたエイジングケア治療をおこなっています。
〈ナチュラルハーモニークリニック表参道の再生美容〉
自家培養真皮線維芽細胞移植術(再生医療第2種) :計画番号
線維芽細胞を使用した治療はこちら →https://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#fibroblasts
PB3170025多血小板血漿を用いた皮膚再生治療(再生医療第3種):計画番号 PC3170143
PRPを使用した治療はこちら →https://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#prp
不可能だと思って諦めていたことが、次々と可能になる時代。
ニーズに合わせて進化する先端医療と次世代型スキンケアで、老化スピードを緩やかにする方法が豊富にチョイスできる。
これからのエイジングケアは、見た目に留まらず「細胞」からの若返りを実現する時代がスタートしている。