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再生医療「幹細胞治療」で、
若返り効果の可能性はどれくらいあるのか!?

幹細胞 若返り

失った機能や臓器を「再生する力」によって再び蘇らせる医療「再生医療」で、治療の要となるのが幹細胞です。幹細胞に機能を蘇らせる力があるのならば、老化した肌を細胞レベルで若返らせることも可能ではないか? 日本でもマウスの若返りが確認された! ついに夢の若返りの実現なのか!? と期待が高まります。幹細胞治療では見た目や肉体の若返り効果も望めるのかなど、幹細胞治療について詳しく見てみましょう。

若返りには何が必要?

「成長ホルモン」という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、ヒトの体はヒト成長ホルモンというホルモンによって成長し、若々しい外見、良質な体を維持させます。成長ホルモンは20代以降急激に減少しますが、いくつになってもなくなってしまうわけではありません。少なくなってしまった成長ホルモンを活性化させるには体内にある成長因子=グロスファクターが重要な役割を果たします。

成長因子はいろいろな種類がありますが、美容面で重要となるのが表皮細胞成長因子や線維芽細胞成長因子などです。これらが成長ホルモンを活性化させ、若々しい外見を維持させますが、残念なことに成長ホルモン同様、成長因子の数も20代で急激に減少します。そのため、20代後半にもなると、今まで気にならなかった小じわやシミが気になるようになるのです。

成長因子は、細胞から分泌されます。その細胞の大元となるのが幹細胞です。幹細胞数が十分な数量あれば、成長因子も分泌され、成長ホルモンも活性されます。

幹細胞の基礎知識

そもそも幹細胞とはどんな細胞なのでしょうか? わたしたちの体は37兆個の細胞からできています。その細胞は体の機能を維持するために細胞分裂を繰り返しています。細胞の中には寿命が短いものや、ケガや病気で失われてしまう細胞もあります。失われた細胞の代わりを再び生み出し、補充する能力を持つ細胞が「幹細胞」です。

幹細胞には種類がある

幹細胞には種類があり、どんな細胞にもなれる多能性幹細胞と、消滅した細胞の補充を続ける組織幹細胞があります。有名なIPS細胞などが多能性幹細胞にあたり、再生医療に大きな可能性があると、研究が続けられていますが、安全性の問題などまだ一般的に治療を受けることはできません。すでに医療の現場で用いられているのは、決まった組織で造血幹細胞なら血液系の細胞といったように、同じ系列の細胞を作り続けている組織幹細胞です。
組織幹細胞は、多能性幹細胞のようにどんな細胞にでもなれるわけではありませんが、骨髄や脂肪細胞の中にある間葉系幹細胞は、筋肉や軟骨、骨、脂肪、神経など一定のものに分化する「分化能」があることがわかっています。

間葉系幹細胞を使った再生医療

同じ系列の細胞以外にも分化することができる間葉系幹細胞は、すでに多くの医療現場で使用されており、肝臓、腎臓、心臓のなどの疾患改善のほか、皮膚や関節、血管の若返り更年期症状の改善など加齢による不調の改善が望めます。札幌医科大学では、脊髄損傷患者を対象とした治験が行われるなど、再生医療の可能性はますます拡大されています。

幹細胞療法での若返り効果

間葉系幹細胞は難病に止まらず、エイジングケアの面でも大きな可能性を見せています。幹細胞は成長因子を分泌するだけでなく、皮膚、筋肉や骨などに分化するため関節、骨、皮膚、血管の若返り、更年期症状などの改善に期待できます。間葉系幹細胞はもともと全身のいろいろな場所にあり、分裂しては新しい細胞を生み出していますが、その数は成長ホルモンや成長因子同様減少を続けます。

そこで足りなくなった組織幹細胞の代わりに、分化能がある間葉系幹細胞を補うことで体全体のエイジングケアを叶えようというのが間葉系幹細胞療法です。
手順は患者自身の腹部の脂肪をほんのわずか採取し、そこから間葉系幹細胞を取り出し、専用の施設で4週間ほどかけて培養後、増殖させ点滴にて移植します。移植された幹細胞はホーミング効果と呼ばれる働きで、血管内を約3ヶ月パトロールし、修復が必要な場所を見つけるとその場所に集まり患部の細胞を修復、再生させ必要な細胞に分化します。そのことにより必要な細胞が補填されるだけでなく、培養された幹細胞は成長因子の分泌が活発になります。新しく取り込まれた幹細胞から分泌される成長因子が他の細胞やホルモンにも良い影響を与え。全身から自分の持つさまざまな力を引き出す手伝いをしてくれます。

顔の見た目の老化改善にも大きな可能性

全身の若返りも欲しいけれど、それ以上に顔の若返りを叶えたいという声も多いはずです。間葉系幹細胞療法では、肌の幹細胞が足りなければ、そこにも自然と幹細胞が補充されます。真皮幹細胞に補充されれば、真皮幹細胞が成長因子や新たな線維芽細胞を生み出し、その線維芽細胞がコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった肌への有効成分を新たに生み出してくれます。その効果によって肌の見た目が若返ることも望めます。

化粧品やエステサロン、美容医療などこれまであった若返り治療が対処療法であったのに比べて間葉系幹細胞療法は、年齢によって減少してしまった細胞自体を補うため、定期的に行う限り根本的な解決にさえなる治療方法です。

間葉系幹細胞療法は、十分に若返り効果の可能性を持っています。ただし、夢の若返りというほど10歳も20歳も若返るというわけではありません。それでも悩んでいた不調が改善することによって内側から出る喜び、自信も含めての変化は多くの人が実感できることです。

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