顔と体のエイジングケアができる「幹細胞」とは?

ピックアップ 幹細胞 線維芽細胞

「幹細胞」を利用した肌再生医療が注目を集めています。幹細胞とは自己複製能力と、さまざまな細胞に分化する能力をあわせもつ特殊な細胞のことで、近年美容医療に利用されるようになりました。

同じようなエイジングケアに利用されるものに「線維芽細胞」があります。この二つの細胞の違いは何でしょうか? 詳しく説明します。

顔のエイジングケアができる線維芽細胞

再生医療である線維芽細胞を利用した皮膚のエイジングケアは、ここ数年で登場した新しい治療法です。線維芽細胞とは皮膚の真皮層に存在し、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを生み出す細胞のことです。

これはご自身の細胞と血液を少量採取し、専門の培養機関で約10,000倍に増殖させたのちに、シワやたるみなどの加齢が気になる部位に注入するというもの。同じシワやたるみに適応となる、プチ整形で有名な「コラーゲン注入」との大きな違いは、線維芽細胞が真皮のなかでコラーゲンやヒアルロン酸を活発に生成して肌の内側から若返りを図る根本治療であるのに対し、ヒアルロン酸は一度注入するとその後は肌に吸収されるだけという対処療法である点です。

さらに採取して培養した線維芽細胞は、凍結して年単位で保存することも可能です。若い頃に採取しておけば、加齢症状が進んだ時に、若い時代の細胞を注入できるという夢のようなメリットがあります。

※)線維芽細胞
自家培養真皮線維芽細胞移植術(再生医療第2種) :計画番号 PB3170025

線維芽細胞を使用した治療はこちら →

身体のエイジングケアに応用される幹細胞

一方、再生医療において幹細胞は主に身体全体のエイジングケアに利用されています。

ご自身のお腹などから採取した少量の脂肪細胞から幹細胞を抽出し、専門の培養機関で増殖・活性化を行います。この幹細胞を点滴で1回約8,000万個〜1億5.000万個投与します。点滴後は、幹細胞が衰えた組織や機能の修復・再生を行い、身体全体の若返りを図ることができます。

主に更年期障害の改善や身体の不調を整えることを目的とした治療ですが、実際に受けた方からは以下のような感想も聞かれます。

 

「身体がスリムになるのと同時に、筋肉がついてきた(50代・男性)」

「治療を開始した後に骨折したが、整形外科の先生が驚くほど治りが早かった(40代・男性)」

「人や物の名前がすぐに出るようになってきた(50代・女性)」

「衰えていた男性機能が戻ってきた(50代・男性)」

 

どうやらこういった機能の向上に、幹細胞が関係している可能性が考えられます。それでは幹細胞とは一体何なのか、どういった働きをするのかを見てみましょう。

※)自己脂肪由来間葉系幹細胞
更年期障害に対する自己脂肪由来間葉系幹細胞による点滴療法(再生医療第2種) :計画番号 PB3160029

自己脂肪由来間葉系幹細胞による点滴療法はこちら →

自己脂肪由来間葉系幹細胞の秘密

ナチュラルハーモニークリニック表参道では、「自己脂肪由来間葉系幹細胞」という脂肪幹細胞を利用して施術を行います。これは細胞を培養するため、再生医療分野にあたります。この治療を行うには国の認可が必要です。当クリニックは「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を遵守し、再生医療第2種と再生医療第3種の提供計画書が受理されている認可医療施設になります。
それでは、この自己脂肪由来間葉系幹細胞はどんな働きをするのでしょうか?

脂肪由来間葉系幹細胞の働きとは?

脂肪幹細胞には「自己複製能力」と「分化能力」の大きな2つの特性があります。同じ特性を持つ成体幹細胞として、他にも臍帯血、胎盤、骨髄がありますが、とりわけ脂肪幹細胞は採取が容易で多くの量を採取できるため、再生医療に応用されるようになりました。

「自己複製能力」とは、分裂により同じ形と能力を持つ別の細胞をつくり出す能力のことです。また、「分化能力」とは脂肪細胞、血管内皮細胞、骨細胞、神経細胞、軟骨細胞、心筋細胞など、必要に応じて身体のさまざまな組織細胞に変化する能力のことです。

さらに「ホーミング効果」と呼ばれる面白いメカニズムを有します。脂肪幹細胞は、血管やリンパ管の中を移動し、損傷された部位を自ら探し出して修復・再生のために向かっていく性質があります。血管に注入された幹細胞は、血液内部を循環しながら患部を見つけ出し、血管壁を通り抜けて患部に集積します。その場所でサイトカインと呼ばれる生理活性蛋白質を出して組織を修復・再生するのです。

脂肪由来間葉系幹細胞の臨床応用の可能性

上記のような働きにより、脂肪幹細胞はさまざまな治療に応用できる可能性があります。

具体的には脳梗塞やアルツハイマー病、慢性腎機能障害、肝硬変、心筋梗塞など、重篤であるにもかかわらず根治療法のない病気から、関節の若返り、糖尿病、歯周病、血管の若返りなどの病気の改善ができるのではないかと期待されています。

さらに脂肪幹細胞による治療は従来の治療と異なり、自分自身の幹細胞を点滴、あるいは注入する療法のため、身体の負担が少なく、今まで重篤な副作用は報告されていません。

美容医療においての脂肪幹細胞

この脂肪幹細胞ですが、実はすでに美容医療にも応用されています。どんな施術に応用されているのかをご説明します。

豊胸術

美容医療における豊胸術とは、自分の脂肪や人工物を用いてバストアップを図る施術です。小さなバストアップ法にはヒアルロン酸注入があり、大きなバストアップにはシリコンプロテーゼなどを挿入する方法があります。
どちらも体にとって「異物」となるものを体内にいれるため、術後にトラブルになる可能性も指摘されています。そこでもうひとつの施術である、ご自身の脂肪をバストに注入する「脂肪注入」という方法を選択する方もいらっしゃいます。
これは腹部などから細いカニューレ(針)で脂肪吸引を行ったあと、不純物を取り除いた脂肪細胞を再びバストに注入するというものです。自分自身の組織を利用するため、安全性が気になる方にはぴったりの施術ですが、注入した脂肪が定着しづらく、時間が経つとしぼんでしまうといった問題がありました。
そこで、この脂肪注入に幹細胞を応用して生着率を高める方法が登場しました。脂肪吸引した液体の不純物を取り除いたのちに、脂肪細胞から分離して活性化した幹細胞を加えて注入します。上記でもご説明したように、幹細胞は血管や脂肪などに分化してバスト内にしっかりととどまり、組織の一部に分化します。通常の脂肪注入と比べて効果が長期間持続するといったデータもあります。

エイジングケア

幹細胞を使った比較的新しいエイジングケアです。加齢によってできたシワや頬のこけ、くぼみなどに、ご自身の脂肪幹細胞を注入する治療になります。
ヒアルロン酸注入と同じく、くぼんだ箇所を脂肪で盛り上げて肌の凸凹を解消し、丸みのあるフェイスラインをつくることで若々しさを取り戻します。さらに脂肪幹細胞の働きにより生着率が高まり、長期的な効果の持続が期待できます。

いかがでしたか? 幹細胞を使用した医療が発展すると、病気や加齢が怖くなくなる時代が近づいているような気持ちになりますね。

これまでの治療や美容医療では満足できなかったという方は、再生医療を検討してみるのもいいかもしれません。

 

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