再生医療の研究が進んでいる昨今。「幹細胞」というワードを目にしたことや聞いたことがあるという方も多いと思います。
幹細胞は、再生医療の分野を語る上では欠かせない存在であり、我々の身体においても重要な役割を担っている細胞です。
今回は、そんな幹細胞の基礎知識や幹細胞の老化についての解説をします。
そもそも、幹細胞とは？
幹細胞は我々の身体を作っている「祖」と言っても過言ではない細胞です。元々、ヒトの身体は受精卵でしたが、この受精卵が「幹細胞」です。
幹細胞は他の細胞には特殊な機能が2つほどあり、幹細胞が再生医療に用いられている理由にもなっています。
どんな細胞にでもなれる「多分化能」
ヒトの身体に備わっている「内臓」や「骨」、「筋肉」などは細胞によって出来ています。各種役割を持っている細胞がそれぞれの臓器などで活躍しています。
しかし、各細胞は別の場所では役割を発揮することができません。臓器を作っている細胞と筋肉を作っている細胞は、役割が違い、お互いがお互いの役割を担うことは基本ありません。
ですが、「幹細胞」は違います。この「多分化能」と呼ばれる機能のおかげで、基本的にどの細胞の役割を担うこともできます。
同じ細胞に分裂することができる「自己複製能」
幹細胞には、もう1つ同じ細胞に分裂することができる「自己複製能」という能力があります。これは、自分と同じ機能を持つ細胞を増やしていくことができるという力です。
肌の老化と細胞の老化
人間の身体は歳を追うごとに老化して行きます。それは、肌や筋肉、臓器も同じです。老化するのは臓器だけではなく、細胞も老化をします。
細胞は老化をすると、細胞分裂の回数が減ったり、細胞が働かなくなってきます。そうすると、肌や筋肉、臓器なども衰えてきます。
肌の老化だけで言えば、潤いなどを保つ「ヒアルロン酸」や肌のハリを保つ「コラーゲン」などは細胞から作られるものであり、細胞が衰えるとこれらの成分が細胞から作られなくなり衰えます。
そのため、肌のたるみや乾燥、シワなどの症状が現れるのです。
細胞にアプローチするエイジングケア
近年の美容業界では、細胞に対してアプローチをするエイジングケアが始まっています。従来のヒアルロン酸注射やコラーゲン注射などとは違い、細胞に直接アプローチすることで細胞の活性化を促す治療です。
そのため、老化に伴い衰えた細胞を活性化させ、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを内的に発生させ、エイジングケアを促す治療になります。
また、従来の治療と細胞を活性化させる治療の大きな違いは、「根本的な解決」ができるというところにあり、注目を集めています。
幹細胞コスメなどにはご注意を
美容クリニックで行われている本格的な治療とは裏腹に幹細胞を謳い文句としているコスメや化粧品なども各社から販売されています。
しかし、これらの製品は美容クリニックなどで行われている治療とは大きく違うので注意が必要です。
そもそも、肌のコラーゲンやヒアルロン酸を生成している細胞は「真皮」と呼ばれる部分に生息しています。
ですが、日本の薬機法という法律により、各化粧品会社などはこの真皮まで浸透する化粧品などを作ることは出来ません。
そのため、いくら有効的な成分が含まれていようとも、肌の奥深くまで届くことはありません。本格的なアンチエイジングを行いたい方は美容クリニックを受診することをおすすめします。
幹細胞の治療を行うなら国が認可した病院で
幹細胞の治療は、高度な技術が必要になるため、どの美容クリニックでも行えるわけではありません。
幹細胞などにアプローチする治療ができる美容クリニックは、厚生労働省から認可を受けている美容クリニックでなければ行うことができません。
そのため、本格的なアンチエイジング治療を行いたい方は認可を受けている美容クリニックを受診しましょう。
チュラルハーモニークリニック表参道は認可されたクリニックです
ナチュラルハーモニークリニック表参道は、厚生労働省から認可を受けている美容クリニックです。
幹細胞を使った美容アプローチをはじめとし、コラーゲンの生成やヒアルロン酸の生成を促す細胞である「線維芽細胞」などを使ったアンチエイジング治療も行なっています。
アンチエイジング治療にお困りの方は、一度無料カウンセリングへお越しくださいませ。
