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肌にコラーゲンが欲しいなら、
線維芽細胞の再生と活性化が必須!!

働き 線維芽細胞


鏡に映る自分の顔を見て、「なんとなく老けたな」と感じたら、肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少してきている合図です。しかしそれらの成分は肌に塗っても、経口摂取しても外から補うのは大変難しいことです。では、どうしたら減ってしまったコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を効率的に補うことができるのでしょうか? その答えは線維芽細胞にあります。

真皮にある線維芽細胞


肌は大きく分けると3層に分かれています。皮膚の表面に当たる表皮、表皮を支える真皮、そしてその奥には皮下組織があります。3つの層全てに見た目の若さを左右する重要な働きがありますが、シワやたるみに大きく影響を与えるのは真皮の層です。

肌のハリを支える真皮

真皮の中はコラーゲンがネット状に骨組みを作り、それを弾力性のあるエラスチンがサポートしています。そしてそれらの隙間を水分保持力の高いヒアルロン酸が埋めることで、肌のハリ、弾力、みずみずしさ保持しています。真皮は表皮を支える土台なので、組織がしっかりしているほど表皮にもシワができにくいのです。

真皮を構成する成分は紫外線や加齢の影響で古くなったり、減少したりします。そうなると真皮がスカスカになり、弾力がなくなり、ちょっとした表情の変化や外敵刺激が跡を残し、シワやたるみを招くのです。

生みの親は線維芽細胞

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった有効成分を生み出すのは線維芽細胞という細胞です。これもまた真皮に存在しています。線維芽細胞の数が多く、質が良ければ次々に細胞分裂を起こし、コラーゲンなどの有効成分を生み続けます。しかし線維芽細胞は20代を境に結合組織内で分裂しにくくなり、総量は減少し続け働く力も低下してしまいます。また紫外線、体調、生活習慣の影響といった加齢以外の理由でも減少してしまいます。減少を食い止めるためには紫外線対策、健康的な生活習慣は絶対に必要です。

線維芽細胞の働きが肌の若さを左右する

線維芽細胞の数が十分あり、よく働いていれば真皮はいつもハリと弾力を維持し、若い肌をキープすることができます。その上その働きはコラーゲンなどを生み出すだけではありません。古くなったコラーゲンを分解したり、女性ホルモンを増やしたり、肌の損傷を回復させる力もあります。そのため見た目の若さを望む女性にとって、線維芽細胞は減少を食い止めるのは当然ながら、是が非でも増殖させたい細胞なのです。

近年では線維芽細胞の働きについて多くの注目が集まり、多方面からアプローチ法が登場しました。線維芽細胞の増殖因子が配合されたエイジングケア用コスメもその一つです。ただし基本的には化粧水の成分が届くのは表皮までであり、線維芽細胞が有効成分を生み出すのは、体内で作られた時のみに限ります。コスメとしては優秀でも、増殖までは望めません。サプリなどの医薬品も多数見かけますが、線維芽細胞そのものを配合できるわけではないため、活性化する成分が配合されているに止まります。

また美容医療に目を向けると線維芽細胞の活性化を促す照射治療も複数あります。どれも肌の深層部まで刺激を与えることで働きを強める力は大いに期待できます。しかしこれもまた数自体が増えるわけではありません。
現時点で効率性のある線維芽細胞の増殖が叶うのは、再生医療だけなのです。

再生医療で線維芽細胞を増やす


急速に発展を続けている再生医療では、身体を再生する治療とともに顔の再生の治療の研究も行われてきました。今では再生美容として肌の線維芽細胞を増やすことが比較的簡単に行える様になっています。

線維芽細胞療法とは

患者さん自身の線維芽細胞をほんのわずか採取して、専用の施設で10,000倍に増殖・培養した後、加齢の気になる部位に注射器で再移植する方法です。移植された線維芽細胞はその場所で分化、増殖する上、新たなコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生産します。その結果肌が自然とハリや弾力を取り戻し、内側からシワを持ち上げてくれます。目の下のくま、額。眉間のシワ、ほうれい線、マリオネットライン、口元、首、手などあらゆるシワの他、ニキビ跡、くすみなどの肌トラブルを細胞レベルから解消できると期待されています。

これまでの注入治療の様に、シワが気になる部位に外側から、ヒアルロン酸やコラーゲンで埋める方法と違い、増えるのは自分のヒアルロン酸やコラーゲンです。そのため効果の持続期間は長期にわたり、突然若返ったり、膨らみすぎたりなど違和感が発生することなくどこまでもナチュラルな若返りが叶います。

数十年後も見据えて

線維芽細胞療法は自分の細胞を増やす治療のため、効果が長期間に渡ることもメリットです。数年後その効果が薄れても、一旦採取した線維芽細胞は長期保存しておけます。線維芽細胞も肉体年齢が若いほど働きも良いため、早い段階で採取するのは非常に意味があります。40歳で採取した40歳の細胞は、10年後も20年後も使用できます。70歳の時に40歳の働きをする自分の細胞を再び注入することも可能なので、こまめなメンテナンスを続ければ70歳になっても40歳の肌を維持することすら可能になっているのです。

再生医療は限られた医療機関で

線維芽細胞の採取は、ほんのわずかの量を耳の後ろなどから、部分麻酔で行います。再移植も注射で行われるので、施術時間も負担もとても少ない治療です。

ただし再生医療は、専門性と経験、知識、整った環境が必要な高度な医療です。そのため厚生労働省の厳しい基準をクリアした専用の施設のみが行うことができます。再生医療を行なっているクリニックは必ず厚生労働省に許可を得た計画番号を保持しているので、治療を受けるクリニックを探すときは、必ずその点は確認しておきたいところです。

肌の若さを握る線維芽細胞、再生医療以外では大幅に増殖することは叶いません。しかし再生医療の現場では現実的に自分の肌の細胞の数を調節することも可能です。見た目の若さは、自分の選択次第で決められる時代に変わりつつある様です。

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