線維芽細胞の分化って?線維芽細胞のスペックを解説

分化 線維芽細胞

2006年8月に京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授らが初めてiPS細胞の作製に成功して以降、再生医療は注目を集め続けています。
美容業界でも再生医療は注目を集めており、「線維芽細胞」と呼ばれる細胞を筆頭に、美容クリニックが再生医療を駆使した美容医療を展開しています。

そもそも、分化とは?

我々の身体は、いろいろな細胞が役割を持つことで保たれています。人間の最初は1つの細胞から成り立ち、「細胞分裂」というものを繰り返して、今日に至ります。

細胞分裂は「分化」とは違い、1つの細胞が分裂して増えることを意味しており、細胞は約60兆個にまで増殖すると言われています。これらの細胞が各専門的な機能を持ち合わせることにより、身体は機能しています。

「分化」とは、細胞分裂とは違い、細胞が役割を持つことを意味します。

日常的なケースに落として説明をすると、小学校に入学した当初は何も役割を持たなかった生徒たちが、掃除係や給食係、生きもの係などの役割を持つイメージです。

人間の身体は、筋肉や心臓、肺や骨など必要なものはたくさんあります。細胞は分裂を繰り返し、分裂した細胞が「分化」することにより、必要な臓器などに分化をするのです。

 

線維芽細胞とは?

線維芽細胞とは、血液や骨、軟骨など「結合組織」を構成する代表的な細胞の1つです。線維芽細胞は間葉系幹細胞と呼ばれる細胞から分化する細胞の1種になります。

線維芽細胞は、細胞分裂の周期が他の細胞と比べ、比較的早くヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分を作り出せる性質を持っています。

そのため、特に美容分野での期待がされている細胞です。

・線維芽細胞の役割

線維芽細胞の役割は、主に3つあります。まず1つ目が上述している、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの真皮成分と呼ばれる成分を生み出すことです。これらは、肌の弾力を保つ役割や潤いを保つために必要な成分とされています。

次に、細胞分裂を行うことです。しかし、成人になると結合組織内における線維芽細胞は分裂をほぼ起こしません。何かしら傷を修復しなければならない事態に陥っている際に線維芽細胞は分裂を開始します。

最後の役割は「真皮」と呼ばれる表皮の下にある層の構造を作ることが役割とされています。この「真皮」の70%はコラーゲンで出来ており、その他ヒアルロン酸や弾性繊維、細胞外マトリックスと呼ばれる繊維で作られています。

これらの繊維が老化と共に衰えていくとシワの原因になり、シワの最大の原因はこれらの要素であると言われています。

そのため、線維芽細胞が活性化することでシワの原因にもアプローチできる細胞と期待されています。

 

線維芽細胞と分化の関係

線維芽細胞は幹細胞と呼ばれる細胞が細胞分裂をして、その後分化する細胞の一種です。

また、この幹細胞と呼ばれる細胞は色々な細胞に分化できる力を持っており、線維芽細胞だけではなく、他の細胞になる力も秘めている細胞です。

線維芽細胞における最近の研究では、線維芽細胞に転写因子と呼ばれるものを導入することにより、心筋細胞を作製することに成功したりなど美容分野だけではなく、幅広い分野で活躍が期待される細胞になっています。

 

線維芽細胞は、コラーゲンやヒアルロン酸など美容には欠かせない成分を生成してくれる細胞であり、美容クリニックなどでは、肌再生医療として厚労省から認可が下りているクリニックのみ、線維芽細胞を使った治療を行なっています。

ナチュラルハーモニークリニック表参道は、厚労省から認可が下りている美容クリニックであり、「再生美容」として「線維芽細胞」と「PRP」を用いたエイジングケア治療をおこなっています。「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を遵守し、再生医療第2種と再生医療第3種の提供計画書が受理されています。

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