次世代のエイジングケアとは?
「高機能化粧品」「肌再生医療」に迫る!

肌再生医療


いま、世界中で再生医療の研究開発と、臨床応用が加速度的に進んでいます。
2025年に開催される大阪万博。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、健康、医療に関する技術貢献など、特に、iPS細胞技術など日本の得意分野である「再生医療」の進歩が加速しそうな気配です。
再生医療は医学の分野に留まらず、化粧品業界においても肌再生や次世代のエイジングケアとして注目を浴びていて、中でも異業種の化粧品業界への参入が目を引きます。

以外な企業が、高機能化粧品を開発!


化粧品とは全く畑が違う企業が、今まで培ってきた技術や知識を応用することで、高機能化粧品の開発に力を入れ、その販路は日本にとどまらず、アジア諸国にも拡大し、化粧品の新たな可能性をグローバルに提供しようとしています。

なかなか凄い富士フィルム

一見すると畑違いにも思える、写真フィルムと化粧品。実は、意外な共通項を持っていました。
肌にハリやうるおいを与える「コラーゲン」が、なんと写真フィルムの主成分だったのです。その上、写真フィルムの色あせを防ぐ「抗酸化技術」や、写真用粒子の細かな機能や安定性を高める「ナノテクノロジー」もまた、化粧品開発に応用しているようです。
他にも、写真の色あせを防ぐ「抗酸化技術」が肌のシミ・シワ対策に役立つなど、化粧品づくりと相性がいい技術的な土壌があったようです。
その高い技術力を活かし2006年にスキンケア商品を立ち上げ、化粧品事業を開始。成分本来のポテンシャルを引出した成分のヒト型ナノセラミド、ナノリコピン、ナノビタミンAなど、サイエンスに裏付けられた製品を市場に送り出しています。
そして、この精密さは生物の細胞にも共通する部分があり、自家培養表皮などの再生医療の分野にも応用されています。

ロート製薬が挑む再生美容

ロート製薬は2006年に「再生美容研究所」を新設し、多様な働きのある「脂肪幹細胞」に着目。皮膚の下にある脂肪幹細胞内のミトコンドリアが皮膚を支える細胞に移動し、細胞の老化を抑制する仕組みを発見。さらにミトコンドリアの移動を促進する成分「ステムSコンプレックス」の開発により、脂肪幹細胞のコラーゲン産生と線維芽細胞の活性化のダブルの効果で、コラーゲン生産量をアップさせ、かつてないハリ肌が蘇る製品を市場に出しています。
皮膚に応用することで、皮膚そのものをつくり変えることができるスキンケアを目指しているようです。

まとめ

その他にも、味の素(アミノ酸)、サントリー(酵母)、第一三共(トラネキサム酸)、江崎グリコ(グリコーゲン)など、それぞれエイジングケアに特化した独自成分を化粧品に応用しているのが目立ちます。
再生医療が目指す根本からの機能回復という目的が化粧品業界にも波及し、さすがに大手化粧品メーカーも、真皮にアプローチする新製品を生み出そうとしています。
しかし、口コミやネット通販などでおススメ「幹細胞コスメ」など、わずか数千円からの製品も多く、消費者としたらどれが効果的なものなのか迷うところです。

 

「化粧品」と「人の皮膚構造」


化粧品の広告で「肌の奥まで浸透する」というフレーズを良く見かけますが、肌の奥とはいったいどこまでなのでしょう?
毎日使っている化粧品で、肌はどこまで改善できるのか?まずは、皮膚のしくみと役割から見てみましょう。

肌のしくみと役割

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分けられますが、表皮と真皮の厚みはわずか2ミリ程とされています。

〜表皮_角質層の秘密〜


表皮は、厚さ0.2ミリほどのエリアに、上記のような4層から成っています。
その内、一番外側の角質層はわずか0.02ミリの薄さですが、実は優秀なバリア機能を果たしているのです。

〜角質層というバリア機能〜

*外からの異物(細菌やウイルス)の侵入を防ぎ感染症から身を守る
*反対に肌内部の水分を外に逃がさない
*分子量が500以上のものを通過させない

コラーゲンの分子量は約30万、ヒアルロン酸は約100万、細菌よりも小さいウィルスも4000万前後なので、角質層を通過することは不可能です。
水の分子量は18と小さいので角質層に浸透可能。ですが、水や油脂を通しにくいセラミドが主成分の細胞間脂質という油の層があるので、水も簡単には通過することはできない頑強なバリア機能構造になっています。

年齢で減ってしまう真皮の線維芽細胞


表皮の下にある真皮層は、コラーゲン・エラスチンのタンパク質の線維が網状に形成されていて、その間を埋めるようにヒアルロン酸が水分をたっぷり含んだスポンジのような構造になっています。コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸は健康な肌を司る美肌成分。そして、この3大美肌成分をつくり出している細胞が「線維芽細胞」なのです。
しかし、紫外線による光老化やストレスなどで活性酸素の蓄積などにより、40代あたりから線維芽細胞の数が急激に減少すると言われています。
コラーゲンやエラスチンの生成が減ることで、真皮は古くなったゴムのように弾力を失い、表皮を支えられきれなくなってシワやたるみとして現れてしまいます。

〜線維芽細胞の役割〜

線維芽細胞は、分裂能力が高く美肌成分をつくる他にたくさんの重要な働きをしていて、必要な時には素早く以下のような役割を果たしています。

*コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成をする
*古くなった細胞の分解と同時に新しい線維芽細胞をつくる
*新しい血管を作るサポート
*女性ホルモンを作る
*傷ついた皮膚組織の修復

化粧品はどこまで浸透するのか?

〜化粧品の立ち位置〜

化粧品は、健康なからだを清潔に保ち、美しく装うなめに「日常的」に使うものなので、
「人体に対する作用が緩和なもの」「角質より奥の層まで浸透する」と言ってはいけないと薬機法(旧薬事法)で定められています。
そもそも化粧品には、医薬品のような効果が期待できる成分や、基底層や真皮層への浸透は危険を伴うのでつくってはいけない規制があるのです。
また、厚生労働省でも「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」いう規制があり、化粧品にはからだに悪影響があるような成分が規制されています。
厳しい規制の中で、各化粧品メーカーは自由に使用できる安全性の高い成分で研究開発をしている訳なのです。

〜化粧品のボーダーライン〜

果たして化粧品のエイジングケア効果はどうなのだろう?
少なくとも角層への保湿を保つことは十分に可能なのがわかりますし、紫外線による光老化を防ぐことも期待できそうです。
では、肝心の線維芽細胞や真皮へのアプローチは、期待できないのでしょうか?
メーカーとしたら、化粧品の効果は基本的に角層までなのですが、色々な成分がありデータ上は基底層や真皮に効果を及ぼすものもあるのも事実のようです。
もしかしたら、その効果を少しは期待できるかもしれない …。 という希望もありそうです。
まとめとして、

・化粧品そのものは角質層までしか浸透しない!が基本
・ただし、浸透性の高い成分もあり、化粧品に配合することは可能
・研究データ上は、基底層や真皮層まで浸透する成分もある
・浸透性の高い成分が入っていても、実際の使用効果は実証されていない
・信頼できるメーカーや安全性を重視した化粧品を選ぶ

「肌再生医療」の未来


年齢と共に減少する線維芽細胞。その数と質を保てれば、薄く弾力を失った肌やシワ、たるみを解消してふっくらと若々しい肌でいられるはず。
そこで、この線維芽細胞にアプローチできる治療法の「肌再生医療」に話題をシフトしてましょう。

線維芽細胞自体を増やせる「肌再生医療」

〜線維芽細胞注入療法〜

ご自分の線維芽細胞を、気になるシワやたるみに注入して改善するとてもシンプルな「根本治療」になります。最大のメリットは、自分の細胞による治療なので、アレルギーや副作用の心配がないことです。
まず、耳の裏側からわずか米粒大の皮膚を採取します。耳の裏の皮膚は、肌の中でも紫外線の影響を受けにくく肌細胞が若いとされています。
その後、専門機関の細胞培養センター (CPC)※1で、皮膚の中から肌細胞(幹細胞)を取り出して培養技術で10,000倍にまで増殖され、同時に活性化した状態に保たれます。増殖が完了するまでに約5週間、培養のスペシャリストによって厳重に管理されます。
その後、必要な部分に細胞注入が可能です。
元気な線維芽細胞が増えることでコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成が活性化され、肌の内側からハリや弾力を蘇らせることが可能です。
また、培養された線維芽細胞は、約30年間の長期間にわたって保存することができるので、肌全体のエイジングケアの切り札として注目を集めているのも納得ができます。

※1)CPC(細胞培養センター) 株式会社セルバンク 特定細胞加工物製造許可 FS3150017 http://www.cellbank.co.jp
株式会社セルバンクCPC(細胞培養センター)は、24時間稼動の完全無菌室で外界とは遮断され、汚染を防ぐための様々な方法が取られています。また、細胞を扱う教育を受けたスペシャリストだけが入室出来るようになっていて、徹底した無菌操作を行う厚生労働省から認可を受けている施設です。

肌再生医療と化粧品のまとめ

高機能化粧品は、やはり定義としたら「角層まで」の浸透とされています。しかし、各メーカーの研究開発技術は進化していて、エイジングケアの可能性は否定できないところまで居ています。
肌再生医療においては、副作用の心配がなく、まさに真皮の線維芽細胞を増やせる根本治療として、今後も目が離せません。
ここで、肌再生医療と化粧品の特長を簡単にまとめてみました。
毎日のホームケアと、必要に応じたエイジング治療として、どちらもポテンシャルが高く利用する価値は大きいかもしれません。

ナチュラルハーモニークリニック表参道の再生美容

ナチュラルハーモニークリニック表参道の再生医療では、厚生労働省の認可施設である株式会社セルバンクの細胞培養センター(CPC)へ、採取した皮膚から線維芽細胞の培養増殖、保管管理までを委託し、徹底管理を行っています。
また、今まで培ってきた美容医療との組み合せにより、お悩みの顔・頭皮・身体への美容と健康ケアを行うトータルウエルネスを目指す「再生美容」をご提案し、あなたの老化スピードのスローダウンと予防医療をご提案しています。

線維芽細胞療法 ご自身の線維芽細胞を移植してシワ・たるみを改善→http://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#fibroblasts
PRP PRP(多血小板血漿)を用いて、シワ・シミ・肌の凹凸などを肌の内側から改善 →http://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#prp

2025年の大阪万博では、ロボット、食、スポーツ、笑いなど健康を支える分野の最先端技術や文化の紹介や、関西を拠点にiPS細胞を使った再生医療の体験ツアーなども企画され、「再生医療」の実用化に向けての動きは今以上に活発になるはずです。
美容の世界でも、「肌再生美容」の安全性の高い自然な若返りへの魅力が、もっと一般にも広がることを期待したいと思います。

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