線維芽細胞のパワー。
ニキビ痕の「クレーター治療」最前線!

クレーター 線維芽細胞


厄介な大人ニキビ。たとえ治っても色素沈着や毛穴、ニキビ痕が付きまとう。
『メイクをしても隠せない、マスクをしないと外に行けない。』
『人と会いたくないから、つい引きこもってしまう。もちろん、彼氏もいません。』
など、切実に、深刻に悩んでいる人は多い。
果たして「ニキビ痕」の治療で完治は見込めるのだろうか?
その中でも、最大の難関「クレーター肌」を中心に、その原因と解決策を調査してみたいと思います。

最大の難関「クレーター」のニキビ痕

 

そもそも、なぜニキビができるのか?

通常、皮脂線から分泌される皮脂は、毛穴から出て皮膚に潤いを与えています。
肌の乾燥や、便秘、加齢などで、肌のターンオーバーやホルモンバランスの乱れなどが原因で、毛穴が詰まってしまい皮脂がスムーズに出なくなり炎症を起こします。その結果ニキビができてしまうと言われています。
ニキビの初期段階(白ニキビや黒ニキビ)で完治すればいいのですが、悪化した場合、ニキビ痕が陥没してしまうと自然治癒は難しく、一生残ってしまうこともあります。
このように皮膚表面に凹みが残ってしまった状態をクレーターのニキビ痕といいます。
ニキビ治療では、下記図の進行をいかにストップさせるかが、根本的な解決方法となり、早い段階で対処することがポイントになるようです。
ニキビの状態を正確に診断した上で、それぞれの症状に応じた治療が必要となります。

 

【ニキビの進行(状態/原因)】

ニキビ痕のクレーターとは?

ニキビが悪化し炎症や化膿によって、肌の奥の真皮層にまでダメージを与えてしまいます。傷の修復のために作られたコラーゲンが癒着して硬くなり、クレーター状(凸凹肌)の陥没性瘢痕になってしまいます。
肌の再生や回復と言った本来の機能が失われてしまい、自然に治るのは難しくなります。
真皮層にダメージを受けると、肌のターンオーバー(約28日で肌が生れ変わる)や回復力(コラーゲン生成の減少)が衰え本来の機能が失われてしまい、ニキビ痕はなかなか改善しなくなります。
ニキビ痕は体質や肌質なども関係していて、その状態には個人差があるようです。

 

【クレーターの種類】

主な治療方法

ニキビ痕の治療で特に難しいのが、クレーター(凸凹肌)と言われています。
できるだけ早期に皮膚科や美容皮膚科の専門医に相談し、適切な治療を必要とします。
真皮層まで到達してしまったクレーターの凹みを元に戻すにはどうしたらよいのか?
現在、行われている治療を適用別にリストアップしてみます。

*ニキビ痕の治療は、現在の医療では有効性を確かめる比較試験ができないという理由で、なかなか良いエビデンスがないのが現実のようです。

Pont.1   肌のターンオーバーを活性化させ、コラーゲンを増やす治療

*ケミカルピーリング… 色素沈着
クレーターに対しては比較的強いピーリングが必要になるので、ダウンタイムなどの十分な確認が必要です。

*マイクロニードル治療… ローリング型 ボックス型
ダーマローラやダーマペンなどの治療で、真皮に微小な損傷を与え、それによりコラーゲンを再構成させる治療法です。色素沈着や赤味などの副作用が少ない治療です。

*Co2フラクショナルレーザー治療… ローリング型 ボックス型 アイスピック型
ニキビ治療に多様されている存在です。炭酸ガスレーザーの微細な照射で皮膚に小さな穴をあけ、自己治癒力によって真皮層のコラーゲンを作り変え、古い肌を新しく再生する治療法。照射後の成長因子パックなどと組み合せるとさらに効果的。

*炭酸ガスレーザー… ボックス型
炭酸ガスレーザーで皮膚上面をなだらかに削り、ニキビ痕を目立たなくさせる方法。何度か繰返す場合があります。

Pont.2   外科的療法

*単純縫縮術… 全てのニキビ痕に
ニキビ痕を切除し、縫い合わせる方法です。簡単で短期間に終わる手術ですが、小さな傷が残ってしまう可能性があります。また、一つひとつのニキビ痕に対して行う場合は、医師の技術力に委ねられる治療になってきます。

*サブシジョン(針)… 範囲が小さい:ローリング型 ボックス型


欧米では中程度のクレーターにはファーストチョスとなっている治療法。針を用いて癒着した組織を物理的に切断することで、不自然なひきつれを無くし凹みを緩和させて滑らかにする治療です。他の治療とのコラボレーションも効果的とされています。また、カニューレ(鈍針)を使ったサブシジョンは通常の針をより効果が高いとの報告もあります。(※1)

*脂肪移植…  深いボックス型  アイスピック型
自分の脂肪を移植し凹みを埋める方法。まず、脂肪吸引が必要なので、全身麻酔が必要になる場合も多く、安全な治療のできるクリニック選びが重要です。

*皮膚パンチ…  ボックス型  アイスピック型
欧米ではゴールドスタンダードと言っていい治療法。ニキビ痕を2mmほどの細いパンチでくり抜き、そこに耳たぶの裏から取った同じ大きさの皮膚を埋め込む一種の皮膚移植ですが、安全性は高い治療法です。治療箇所は、1週間ほど保護し刺激を避ける必要があります。

※1)美容経済新聞に2018年3月20日掲載のニュース記事より「ニキビ痕のサブシジョン治療、鈍端カニューレが有効」 https://bhn.jp/news/94478  (株)美容経済新聞社

 

まとめ〜治療後のダウンタイム

ニキビ痕の治療は、炎症後の色素沈着が治まるまでに3〜6ヶ月、炎症が軽快するまでには数ヶ月から数年かかると言われています。まして、外科的手術よもなると、傷や副作用も気になるところです。特にクレーター肌の場合は、もう治らないという定説があり、あきらめている人がほとんど、とも聞いています。
ニキビ痕の有効治療は、『肌のターンオーバーを正常に戻し、コラーゲンを増やす』こと。
そこで、この目的に最も適していると思われる「肌の再生医療」についてのお話しです。

 

「線維芽細胞」のパワーで肌を再生する!


真皮でつくられる肌の3大要素、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン。
それらを作る母体が「線維芽細胞」です。
コラーゲン入りの食品や化粧品を食べても塗っても、直接コラーゲン線維にはならず、コラーゲン線維を作ることができるのは、この「線維芽細胞」だけなのです。

 

線維芽細胞の働きとは?

真皮の線維芽細胞には、主に以下の働きがあります。

1.肌のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸をつくる

線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくりだしています。
そして、肌の表皮では正常にターンオーバーが成され、新陳代謝がスムーズに働き、ハリと弾力、潤いのある肌が保たれます。

2. 傷を修復する

肌が傷付いたら、その近くにある線維芽細胞が傷ついた組織に移動し、大量のコラーゲンをつくり修復を助けます。この時、FGF(fibroblast growth factor)と呼ばれる線維芽細胞増殖因子が深く関係していると考えられています。

3. 血管を若々しく保つ役割を担う

線維芽細胞からはVEGF(Vascular endothelial growth factor)と呼ばれる細胞増殖因子が放出されます。VEGFは血管内皮細胞に働きかけ、新しい血管をつくる作用があります。

4. 女性ホルモン(エストロゲン)をつくる

線維芽細胞は、男性ホルモンの「アンドロゲン」を女性ホルモンの「エストロゲン」に変える酵素「アロマターゼ」を出すことが知られています。
エストロゲンは、コラーゲン生成を助け、お肌の潤いを保つ働きがあります。

5. 自分で、古くなった細胞を分解し、新しい細胞を増やす

線維芽細胞は、優れた分裂能力で、自分自身で新しい細胞を増やしています。
そして、古くなったら自らを分解して、絶えず新しい細胞を増やし、その働きを絶えず活発に保っています。

 

線維芽細胞注入療法とは?

自分の細胞を直接真皮に注入して、再び健康な肌を取り戻す治療です。
第一に、自分の細胞を使用することで、副作用の心配がないのです。肌を傷つける事なく、肌内部からの活性化と新陳代謝が保たれ、自然治癒力で傷や肌を再生していきます。
線維芽細胞注入の施術は、耳の後から皮膚をわずかに採取するだけで、培養技術によって約10,000倍の線維芽細胞が確保できます。この時点で線維芽細胞は、最も良い状態の細胞に培養されています。後は、培養された自分の細胞をクレーター部分に注入するだけのシンプルな治療になります。
その後、肌が活性化され、徐々に肌の潤い・弾力・ハリが蘇り、肌内部からクレーターの凹みが解消されていく根本からの治療が可能とされています。
さらに、培養された細胞は長期保管が可能なので、2〜3年ごとにプラスしていくことで、ごく自然に健康な肌が再生されていくと考えられます。

安全定義が確立されている「再生医療」

日本の再生医療は、2014年に再生医療新法の改正を皮切りにそれまで曖昧だった再生医療の安全定義が確立されています。
美容医療での肌再生医療は、わずか20年前にアメリカの企業が線維芽細胞を使った美容治療用のシステムを日本に持ち込んだのが始まりだったようですが、今や培養技術や保管技術も確立され治療環境が整い、着々と臨床結果が増えてきている状況です。

 

再生医療でトータル美容を叶える「再生美容」

ナチュラルハーモニークリニック表参道では、再生医療を主軸に今まで培ってきた美容医療との組み合せにより、お悩みの顔・頭皮・身体への美容と健康ケアを行うトータルウエルネスを目指す「再生美容」を行っています。
肌再生医療として、再生医療第2種と再生医療第3種の認可を取得し、「線維芽細胞」と「PRP」、「幹細胞」を用いたエイジングケア治療をおこなっています。

 

〈ナチュラルハーモニークリニック表参道の再生美容〉

自家培養真皮線維芽細胞移植術(再生医療第2種) :計画番号 PB3170025
線維芽細胞を使用した治療はこちら →http://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#fibroblasts

多血小板血漿を用いた皮膚再生治療(再生医療第3種):計画番号 PC3170143
PRPを使用した治療はこちら →http://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#prp

 

クレーター肌(あばた)は完治が望めない…。
という定説に、一石を投じるであろう「線維芽細胞」によるニキビ痕の治療。
「Re Build~ 肌の構造を強める」「Re Fill~ 隙間を埋める」「Re Surface~ 表面を整える」。
しかも、自分の自然治癒力で肌が生れ変ろうとするのです。

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