変形性膝関節症とは、膝関節にある軟骨が擦り減ってしまったり、炎症の影響で破壊されたりしたため、痛みや炎症等を生じる病気です。歩くたびに違和感や痛みを感じるようになり、進行すると半月板や骨にまで損傷が及んで膝関節が変形し、歩行が困難となります。
変形性膝関節症の主な原因は、加齢により関節液の粘度が低下することや、肥満のため膝に大きな負担がかかること、筋肉の衰えなどが挙げられます。また、関節リウマチや痛風、運動や事故などによる靭帯や半月板の損傷など、他の病気やけがなどが関係している場合もあります。
病態は初期、中期、末期の3段階に分かれ、進行の度合いによって治療法が異なります。男女比は1:4で女性に多く見られ、高齢者になるほど有訴者率は高くなります。
ご自身の脂肪由来間葉系幹細胞を培養・増殖して、膝関節に注入する再生医療です。幹細胞は神経や血管系などの細胞・組織へ分化する能力を持ちます。
血管やリンパ管の中を移動し、損傷した部位を自ら探して向かっていくホーミング効果により患部の細胞を修復する働きと、抗炎症作用、痛み抑制物質の産生能力により、膝関節内の炎症を抑えて、痛みの緩和を目指します。
Step 1
無料カウンセリング
カウンセリングでは症状やお悩みをお聞かせいただき、医師が状態をしっかりと診断します。診察時に再生医療や施術内容について医師が詳しく説明いたします。
Step 2
事前検査(採血)
規定のウィルスや細菌を検査します。検査結果で可能と判断された方のみが治療を受けていただけます。
Step 3
脂肪の採取
腹部などを数ミリ切開し、少量の細胞を採取します。局部麻酔を行いますので、痛みはほとんどありません。
Step 4
幹細胞培養
当クリニックが委託している「特定細胞加工物製造事業所」である特定業者にて、幹細胞の培養を行います。
Step 5
点滴投与
4~5週間後に、幹細胞を点滴で約1時間半~2時間投与します。投与回数に応じSTEP5をくり返します。
Step 6
予後検診
培養幹細胞投与から1~16週間後に予後検診を行います。