例えば、レストランを探すときや家電を新調するときなど、インターネット上でお店や商品の”口コミ”を参考にすることはありませんか? ユーザーの声を集めて店や商品を評価する「食べログ」「価格.com」「アットコスメ」などの口コミ系サイトを参考にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。通販大手サイトの「楽天」や「Amazon」も、商品や店舗に口コミを採用しており、評価のレベルがある程度わかるようになっています。
この傾向は、美容医療や肌再生医療を検討している方にもあてはまるようです。インターネット上の匿名の掲示板などで、実際に治療を受けられたと思われる方々の体験談が散見されます。
ただ、新しい医療である肌再生医療では口コミ数も少ないため、情報収集に少し苦労するかも知れません。そこで検索目的別に、情報を集めてみました。
肌再生医療の口コミ検索の目的は?
治療内容を知りたい
現在、再生医療の主な治療に「PRP治療」と「真皮線維芽療法」「幹細胞治療」があります。
「PRP(多血小板血漿)治療」とは、ご自身の血液に含まれるPRPを遠心分離機で抽出して、加齢によってできたシワやシミ、肌の凹凸などに注入し、肌の若返りを図る治療のことです。PRPにはFGFやEGFなどの成長因子が多く含まれており、この成長因子がコラーゲンやヒアルロン酸の産生に働きかけます。採血→抽出→注入と1時間程度で終了し、ダウンタイムも少ないため、手軽さも話題のひとつです。
※)PRP
多血小板血漿を用いた皮膚再生治療(再生医療第3種):計画番号 PC3170143
PRPを使用した治療はこちら→https://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#prp
「真皮線維芽療法」は、ご自身の皮膚と少量の血液を採取し、「特定細胞加工物製造事業者」にて線維芽細胞を約10,000倍に増殖培養し、肌に移植してシワ・たるみの改善を図る治療です。線維芽細胞は、自らコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生み出す細胞であるため、PRPよりも高い効果が期待できます。皮膚採取から移植まで約5週間かかり、さらに2週間後にふたたび移植して治療が完了する流れです。
※)線維芽細胞
自家培養真皮線維芽細胞移植術(再生医療第2種) :計画番号 PB3170025
線維芽細胞を使用した治療はこちら→https://natucli.com/cell/fibroblasts_prp_stemsup/#fibroblasts
どのクリニックが自分にとって良いかを知りたい
あの先生が話しやすかった、このクリニックの雰囲気はどうだったかなど、体験者でしか分からない情報はとても貴重です。
ただし、感じ方は人によってそれぞれ。もしあなたが肌再生医療を検討しているなら、いくつかの候補に挙げたクリニックでカウンセリングを受けてみるのもひとつの手です。カウンセリングは無料〜数千円で受けられるところが多く、身をもって自分に合ったクリニックを探すことができます。
治療費が知りたい
肌再生医療の治療費をインターネット上で表記しているクリニックもありますが、表示していない場合は電話などで問い合わせると良いでしょう。
そして、最も知りたいのはユーザーの肌再生医療を受けてみて、どんな風に肌が変わったのかなどの治療結果ではないでしょうか?
肌再生医療の効果が知りたい
現在インターネットで見ることのできる口コミには「肌についた跡がすぐに戻って弾力がでてきた」「小ジワや深いほうれい線まで薄くなった」「通常の若返り治療(ヒアルロン酸注入・糸によるリフトアップ・レーザー照射治療など)より効果が長く続いた」「治療が難しい首や手の肌の若返りもできた」などの感想が投稿されています。ただ、あくまでも口コミ。実際に症例写真などを確認したい方は、無料カウンセリングなどを利用して、実際にご自身で確認することも大切になります。
再生医療のメリットとして「根本治療」であることが挙げられます。通常の美容治療はヒアルロン酸などの薬剤やレーザーなどによる創傷治癒効果を利用して一時的な若返りを図る「対処療法」ですが、再生医療はご自身の成長因子や線維芽細胞のパワーをふたたび蘇らせることを目的にしているので、しっかりと理解することが大切です。
2025年開催の大阪万博でも注目を集める再生医療
先日2025年の国際博覧会(万博)の開催が、大阪に決定しました。この万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、日本の健康や医療に関する技術が世界に向けて発信されます。なかでも日本が世界に先駆けて行っている再生医療分野で、まだ完成していない医療技術の実用化や治療法の開発が期待されています。
関西には京都大学iPS細胞研究所、世界保健機関神戸センター、国立循環器病研究センターなどの医療・研究機関や、神戸医療産業都市や大阪・北摂地区の彩都ライフサイエンスパークといった医療産業拠点があり、各機関をサテライト会場にする案も出ており、iPS細胞を使った再生医療の体験ツアーなども想定されているようです。
ますます発展が期待される再生医療。美肌治療で再生医療を受けられる国はとても少なく、私たちはその治療を受けるチャンスが用意されています。
ただ、まだ効果や副作用など全てわかっているわけではない未知の医療でもあるため、十分に情報を収集して、その治療が自分にとって良いものであるかどうかを判断してください。
再生医療は認可されたクリニックで
日本で再生医療を行うには、安全な提供等を図るために「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づき、再生医療等提供計画を厚生労働大臣に届け出ることが義務付けられています。過去には無許可で再生医療を提供していたとして、国内のクリニックが複数件摘発されており、注意が必要です。
ナチュラルハーモニークリニック表参道では、「再生美容」として「線維芽細胞」と「PRP」を用いたエイジングケア治療をおこなっています。「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を遵守し、再生医療第2種と再生医療第3種の提供計画書が受理されています。