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再生医療の幹細胞治療にかかる費用はどれくらい?
保険診療から自由診療まで調べてみました

料金 線維芽細胞

再生医療のなかで、幹細胞を使用した治療を受けたいと考えたときに、どのくらい費用がかかるのかは漠然としてよくわからないものです。治療には公的保険が使えるもの・一部保険が使えるもの・治療にかかる全ての費用が全額自己負担となるものがあります。

そこで、それぞれの治療費を調査してみました。幹細胞移植を受ける際の参考にしてください。

幹細胞を使った治療とは?

幹細胞(Stem Cell)とは、様々な細胞を生み出す能力をもった特別な細胞のことです。この幹細胞を利用して病気の治療を行ったり、身体的な欠損を補ったり、あるいは健康増進に役立てたりする再生医療が、現在の日本で行われています。
外科的処置や薬、人工物を使って治療を行うのではなく、ヒト由来の幹細胞を利用し、他の組織細胞に変化する能力によって治療の目的を果たそうとするものです。主に現代の医療では根治が難しい病気などの新しい治療法として期待が寄せられています。

治療に使われる幹細胞の種類

幹細胞には、どのような細胞でも作り出すことのできる「多能性幹細胞(Pluripotent Stem Cell)」と呼ばれるものと、筋肉や骨、血液など限定されたものを作り出す「成体幹細胞(Adult Stem Cell)」があります。

前者にはヒトの受精卵から人工的に作られる「胚性幹細胞(ES細胞)」や、体細胞に遺伝子を導入して作られる「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」などがあります。
後者には、骨髄にある「造血幹細胞」や、「神経幹細胞」、脂肪組織から得られる「脂肪由来間葉系幹細胞」などがあります。

治療が期待されている・既に治療が行われている病気について

2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授が在籍する京都大学iPS細胞研究所では、2014年に滲出型加齢黄斑変性の患者に自己iPS細胞由来網膜色素上皮細胞シートを移植する臨床治療が行われました。iPS細胞やES細胞は、どのような細胞でも作り出すことのできる「多能性幹細胞」であるため、病気やケガで不全になったさまざまな組織への分化誘導(求める細胞を作製すること)の研究が行われており、脊髄損傷、糖尿病、パーキンソン病、心不全、再生不良性貧血などの血液疾患などへの応用が期待されています。

一方で成体幹細胞は、それぞれ決まった細胞に分化すると考えられており、主に欠損や機能不全を起こした器官を補う治療に期待がかけられています。

例えば骨髄にある「造血幹細胞」を移植することで、造血能力の失われた身体がふたたび血液をつくれるようにする骨髄移植もそのひとつです。さらに、乳がん手術で失われた乳房の再建には、間葉系幹細胞を使用した臨床が行われています。

幹細胞を使った治療の費用について

幹細胞を使った治療にはさまざまな種類があり、費用も治療ごとに異なります。具体的な例をあげて、治験・保険診療・自由診療に分けてご紹介します。

治験

・iPS細胞
2018年11月京都大学において、パーキンソン病患者の脳にiPS細胞から育てた神経細胞を移植する臨床治療が行われました。これは、あらかじめ備蓄しておいた他人のiPS細胞から神経細胞をつくりだして、患者の頭蓋骨に穴を開け、特殊な注射針で移植するというものです。計画では、今後計7名の患者に移植することが予定されています。
この治験では、移植用の細胞をつくる費用、細胞移植手術の費用、保険診療として認められていない検査等に関する費用は、京都大学の研究費により支払われるため、患者の負担はゼロになります(※1)。ただし、服用中の薬や検査の費用などは通常の保険の対象で、患者の自己負担が一部発生します。
パーキンソン病の外科治療はひとり頭年間数百万円なので、移植治療も将来的には数百万円になればよいと考えていると、この治験を行なった高橋淳教授は述べています(※2)。

(※1)https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/faq_patient_parkinson.html
(※2)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33574750Q8A730C1000000/

保険診療

・造血幹細胞移植
白血病や再生不良性貧血など、正常な血液をつくることが困難な疾患をもつ患者に、ドナーの造血幹細胞を移植して正常な血液をつくることができるようにする再生医療です。よく知られたものには骨髄移植がありますが、近年では出産時に寄付される胎盤から抽出される臍帯血移植もそのひとつです。また、自己の末梢血幹細胞を移植する治療法もあります。
骨髄移植は一般的に数百万円の費用がかかりますが、保険適応の治療であるため、その2〜3割が自己負担となります。さらに、この自己負担分が高額になった場合には、高額療養費の適用も受けることができます。そのため、病状や経過によって個人差はありますが、国内のドナーから移植が成立した場合の目安として、費用はおおよそ15万円程度になります。

・脊髄再生治療
2018年12月に、自己骨髄由来間葉系幹細胞を使った脊髄再生治療薬が、7年間の条件付きで保険適応となりました。これは、世界で初めて承認された脊髄再生治療薬になります。治療の内容は、脊髄を損傷した患者自身の幹細胞を培養・増殖させて、患部に注入し脊髄を再生するというものです。この薬価は一回分が約1,500万円(※)ですが、こちらも骨髄移植と同様に2割〜3割が自己負担となり、高額療養費の適用も受けることが可能です。

https://www.nipro.co.jp/news/document/190226.pdf

自由診療(間葉系幹細胞)

脊髄再生治療にも使われている間葉系幹細胞は、その他にも更年期障害や変形性膝関節症の治療、美容外科の領域ではエイジングケアやバストアップにも使われており、多岐にわたって臨床応用されています。

そのほとんどの治療が自由診療となり、治療にかかる全ての費用は自己負担となります。幹細胞を遠心分離機などで取り出して体内に戻す治療で数十万円〜数百万円、幹細胞を培養・増殖して体内に戻す治療は一千万円を超えるものも珍しくありません。

このように治験から自由診療まで、幹細胞治療には多額の費用がかかりますが、それを上回るメリットがあることも事実です。現代の医療では根本治療が難しい、病気やケガなどにより失われた身体の組織や臓器を再生することは、患者にとって、そして将来的に患者になるかもしれない全ての人々にとっての希望です。

自費診療や先進医療に対する医療保険

がん保険では、免疫療法や遺伝子治療など公的保険適用外の治療が対象の、自由診療保証型保険が民間の保険会社によりすでに販売されていますが、2019年5月現在、再生医療に対する医療保険の販売は行われていません。

現在、多くの臨床が保険適応を目指して行われています。早ければ数年後、10年後には再生医療が保険で受けられるようになるかも知れません。

幹細胞を使った治療は、難治性の病気の新治療法として盛り上がりをみせていますが、まだまだ研究段階にあります。

このブームに乗じた形で登場した「幹細胞コスメ」をご存じですか? 実際に幹細胞は含まれておらず、幹細胞を培養する際のサイトカインが含まれる培養液や植物由来幹細胞などを配合した基礎化粧品のことです。高い効果のエイジングケアを謳っていますが、角質層までしか浸透しない化粧品であること・純粋な培養液ではないこと・配合率も不明なことなどから、その効果には疑問が残ります。

当クリニックでは、ご自身の脂肪細胞を採取して幹細胞を増殖・活性化を行い、点滴で投与して生体機能の向上を図る再生医療「自己脂肪由来間葉系幹細胞による点滴療法」を行っています。かかる費用に関しても丁寧に説明を行いますので、興味のある方は、お問い合わせください。

※)自己脂肪由来間葉系幹細胞
更年期障害に対する自己脂肪由来間葉系幹細胞による点滴療法(再生医療第2種) :計画番号 PB3160029
自己脂肪由来間葉系幹細胞による点滴療法はこちら →

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